本書は2009年8月に第二回日本数学会季期研究所として行われた
研究集会『超平面配置』の報告集である.超平面配置の現代的研究は1980年代
初頭から開始された.研究対象が超平面の有限集合というシンプルなものである
ため,
研究においてはさまざまな数学的アプローチが存在する.
たとえば代数,トポロジー,組み合わせ論,特異点論,可積分系,
超幾何関数論,統計学などである.本研究集会では,分野を代表する世界的な
専門家が多数講演を行ったため,その報告集たる本書は,多くの先駆的な
アプローチや,欠くべからざる古典的な結果に加え,最新のトピックまで広くカ
バーしている.
超平面配置に興味を持つすべての研究者や大学院生に本書を推薦したい.
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