数学編集委員長として書き連ねた事柄
のうち公開可能な部分を編集委員会資料として提供することとする.
・一冊編集の流れ
目次決定
印刷所へ原稿持ち込み
組み版後初校(編集事務担当、著者)
再校(編集事務担当、+)
三校・最終チェック(編集事務担当)
責了
例、第49巻第4号
6/24 目次決定
7/下旬 印刷所へ原稿持ち込み
8/上旬 印刷後初校(瀬川、著者)
9/上旬 印刷後再校(瀬川、金崎千春)
9/下旬-10/上旬 金崎
10/上旬 印刷後三校・最終チェック(瀬
川)
10/中旬 責了
・編集日程
標準目次
決定 標準原稿
渡し 標準責了刊行時期
第50巻第1号 97/9 &nbs
p; 97/10/31 &nbs
p; 98/1/中旬・下旬
第50巻第2号 97/12
98/1/31 &nbs
p; 98/4/中旬・下旬
第50巻第3号 98/3 &nbs
p; 98/4/30 &nbs
p; 98/7/中旬・下旬
第50巻第4号 98/6 &nbs
p; 98/7/30 &nbs
p; 98/10/中旬・下旬
第51巻第1号 98/9 &nbs
p; 98/10/31 &nbs
p; 99/1/中旬・下旬
第51巻第2号 98/12
99/1/31 &nbs
p; 99/4/中旬・下旬
第51巻第3号 99/3 &nbs
p; 99/4/30 &nbs
p; 99/7/中旬・下旬
第51巻第4号 99/6 &nbs
p; 99/7/30 &nbs
p; 99/10/中旬・下旬
責了時期後に次の原稿が渡され,印刷
が発注される
7月新委員会
・夏休みアンケート
9月委員会
秋季総合分科会時委員会10/1(1号目次決定)
または10月委員会
11月委員会
12月委員会
1月委員会(2号目次
決定)
2月委員会
3月委員会
年会時委員会4月委員会3/27(3号目次決定)
5月委員会
6月委員会(4号目次
決定)
・委員長
目次決定前打ち合わせ
委員会通知打ち合わせ(2週間前)
委員会前打ち合わせ(1週間前)
委員会(当日、早め)
委員会後確認・打ち合わせ(1週間
後)
後書き
ページ数112
◇内規1979.6が出来
てからの歴代編集委員長
(志賀、小松、荻上、近
藤、岡本、松本、飯aA谷島、吉田、真島、藤田、河野、中村
)
・志賀、(32.1,2,3,4)
・小松、笹尾前々、志賀前委員会から
始まった、いくつかの改革総仕上げ(33.4-35.3)アンケート方式の確立、書評係(真島)の設置,特集
ICM82→特集ICM83
・荻上、(35.4,
37.4)修士・博士論文一覧表、研究集会一覧表始まる.
・近藤、(38.1)特集
ICM86
・岡本、(40.3,4)30-40巻総目次
・松本、(42.1,
43.2)発行業務を岩波書店から日本数学会自ら行なうことになり、表紙の色が微妙に
変わった.特集ICM90
・飯高、(44.4)書評
について意義を変える、読者の広場
・谷島、(46.2,
4)論説について読みやすさ,editorial
referee,頁数増,書評を論説と同格とする原則の採用
・吉田、(48.2) 数
学会50周年記念企画,記念講演会論説
・真島、50巻総目
次,連載ICM98特集
・藤田、
(53.2)印刷を TeX 化
・河野、
新企画として「数学史」,「特別企画 - これから学ぶ人のために」,
執筆要領の改訂,(55.3)別刷りの体裁の改善
◇◇1963.7の15巻
1に編集委員会について、細則21条改め、と、心憶えが載っている
◇◇笹尾靖也先生は100周年記念特集、会員全体(約4000に対し回収212)に対する「数学」
編集方針に関するアンケート(1977.9~11)をされまとめておられる(30.2)、おし
らせ(30.4)に「数学」編集方針がある。(31.2,3に変化、内規制定が書いてある)表
紙の色が変わる
(理事長の記事で数学編集に関係する
もの:21巻1,3(1969.1,7)日本数学会の現状と展望1,2
河田敬義;23巻3(1971.7)2年間理事長をつとめて 弥永昌吉などがあるが・・・)
◎掲載記事総目次の整備(41-50のみとするか、1-50とするか、電子ジャーナル化?
)
◇20巻のとき高橋礼司編集委員長の
とき1−20まで(多くは一松信氏)論説・寄書・書評・記録・問題と解答・会報そ
の他・著者別索引)別冊・別売
◇30巻のとき笹尾靖也編集委員長が
のとき21−30まで(多くは一松信氏)論説・寄稿論文・ノート・講演記録・書評
・その他・学界ニュース・問題と解答)
◇40巻のとき岡本和夫編集委員長が
31−40まで、論説・特集・企画・寄稿論文、寄稿・講演記録、記録・書評・学界
ニュース・問題と解答)50巻のとき1-50総目次を提案している
◎表紙について(今のは本質的に初め
から変化がないといってよい。30巻2号の100周年特集号(笹尾靖也編集委員長)が白・青と(100年を表
す)一本の金線という図柄である他は、白色。それから31巻(笹尾靖也編集委員長)
のとき薄いベージュ色に変わり、43巻2号から「発行業務を日本数学会自ら行なうこ
とになり表紙の色が微妙に変わった」(松本幸夫編集委員長)、51巻から変えること
も可能)
◎ページ数について、30巻2号の100周年特集号(笹尾靖也編集委員長)中に「数学編集」の項
で触れてある。
(1巻)64頁20円
(2~4巻)96頁60、140、
160~200円
(5~19巻)64頁150円
(20~22巻)64頁160円、20巻
別冊総目次100円
(23~25年)80頁200円
(26~29巻)96頁250、300、
450、500円
この後、河田敬義先生の「日本数学会
の現状と展望2」21巻3(1969.7)中に、30巻時には各号80頁、年6
回「数学480頁」、多くの人に近づき易いものとし、もっと会員全体への会報的記事
を増すことが会員間の連絡をよくするために必要であろうという構想があったが、頁
数は変化なく物価上昇により定価があがっていった。
(30~32巻1)96頁500円、
30.4は550円
(32.2~33巻1)96頁600円
(33.2~36巻1)96頁650円
(36.2~41巻1)96頁700円、
40.4は750円
(42.2~43巻1)96頁720円
(本体699円)
(43.2~44巻1)96頁770円
(本体748円)
(44.2~45巻1)96頁800円
(本体777円)
(45.2~47巻1)96頁830円
(本体806円)
(47.2~49巻1)112頁980円
(本体951円)
(49.2~49巻1)112頁980円
(本体933円)
◇ページ数、定価の変更の可能性は?
◎「数学」か数学通信(会報)かな
ど、数学通信との棲み分け。(昔は会報等も「数学」に入っていた.)
◎電子ジャーナル化
◇AMSでは、
Bullettin, Notice はただで
http://www.ams.org/ でみることができる。
・編集後記
「数学」第49巻第4号編集後記
平成9年7月1日付けで編集委員長な
らびに常任・非常任編集委員の入れ替えがあり、新しい編集委員会が発足しておりま
す。今回お届けしたのは、旧編集委員会の責任編集によるものです。
下記の旧委員の方々特に委員長のご努
力に対して敬意を表します。
新常任編集委員会を7月ノ一度開き、
夏休みアンケートをとり、2回目の常任編集委員会を9月に、新(常任・非常任)編
集委員会を学会第2日昼に1回開きました。この過程で今後1年間の編集方針を決め
ました。
現編集委員長は15年前初代書評係と
して、書評に関して目配りする役を命ぜられ、それなりに努力して仕事を致しまし
た。委員長見習いとして4月から委員となり、その後何代か経た書評係の役割が全く
形骸化していることを知りました。一人だけ割を食ったという思いも昔ありましたの
で、私が委員長として、書評係の廃止と全委員による目配り体制を提案しそのように
決まりました。
表紙に関して、思いきって変えた方よ
いのではないかという意見もありましたが、現在の表紙は機能的でよいという支持が
強く当面は現状維持となりました。
第50巻ということで第4号の発行時
には総目次を付けることになりますが、第40巻当時の編集委員長が提案されている
ように、第1巻からの真の総目次にする予定です。冊子体と電子体の両方の形態で別
冊として発行することを現時点では考えています。
Sugaku Expositions の前
表紙内部に、5行日本語が書かれています。その中に、実は未だに何代か前の編集委
員長名と旧印刷所が掲載されております。これは日本の読者が見たとき奇異に映るし
本質的部分ではないので削除を申し入れたところ、そのようにするとAMSの出版責任
者から返事がありました。
最後になりましたが、学会第2日午後
には日本数学会秋季賞、建部賢弘賞授賞式が挙行されました。受賞された方々には謹
んでお慶びを申し上げます。秋季賞の3博士による共著の論説と業績の紹介記事は第
50巻第2号に掲載される予定です。
「数学」第50巻第1号編集後記
年も改まり平成10(西暦1998)年を迎えました.雑誌「数学」にとって第50巻発行の記念すべ
き年です.21年前には明治時代の東京数学会社創立以来100周年ということで記
念事業が行われましたので、通算120周年の2度目の還暦が過ぎ、3まわり目を迎
える年でもあります.
前号で書きましたように昨年7月時
点で委員の交代がありました.常任編集委員の阿部吉弘、宮岡礼子、上村豊、倉田和
浩、落合啓之、田村要造、狩野裕、増田一男がそれぞれ志村立矢、今野宏、伊藤秀
一、宮地晶彦、太田琢也、種村秀紀、吉田朋広、川崎(大でなく立)に、非常任編集
委員の隅広秀康、三町勝久、浅倉史興、松本和一郎がそれぞれ佐藤栄一、金子昌信、
寺本恵昭、大鍛冶隆司に、そして編集委員長が吉田朋好から真島秀行に交代しました
(以上敬称略).委員は、分科会・地区を考慮して選出されています.委員長は、こ
こ十数年、解析、幾何、代数という分野の順で回ってきたのですが、今回16年ぶり
に幾何から解析への交代となってしまいました.今号は新しい編集委員会の責任編集
ということですが、殆ど旧編集委員会の遺産によるものです.
雑誌「数学」は創刊時64頁、全頁
二段組でした.会員数2700名程の頃の80頁(年4回計320頁)の第21巻第
3号に河田敬義元理事長が創立100周年の西暦1977年頃には、会員数4000
名として年間480頁、年6回各号80頁を提案されていましたが、各号96頁の時
代を経て、第47巻第2号より各号112頁となっています.この頁増の理由は、市
民講演会、サーベイレクチャーの記録を論説として残すため、企画、寄稿、書評を一
段組にして読みやすくするための頁数の確保であったと聞いています.
現在、会員数は5000名程度とな
り、河田提案を単純に比例で考えると、年間600頁、各号150頁程度、二段組を
一段組に直すと文字数は70−80%程度に減りますから、これを考慮すると各号2
00頁程度が提案されるべきでしょうが、現編集委員会は、会費増につながりかねな
いとの懸念もあり、現状を維持する方針を決めています.なお、河田元理事長は、
「多くの人に近づき易いものとし、もっと会員全体への会報的記事を増すことが会員
間の連絡をよくするために必要であろう」、とも書かれています.
一昨年「数学通信」が発行されるよ
うになり、会報的記事も増え、数学的記事が各号に何編か載るようになりましたか
ら、それを考え併せると、ある意味では頁数増を果たしたことにもなるのですが、市
民講演会の他、記念特別講演などもあり、本来頁数増をすべきところをしないで済ま
せているのですから、どこか手直しをしなければ辻褄が合わなくなります.
今回、書評を二段組に戻しました.
ただし、標題は一段組のままとしました.ご了承ください.また、市民講演会の記録
としての論説も、今号に昨年度(春季)年会のものを掲載しましたが、昨年度秋季総
合分科会のものから「数学通信」の方へ移行しています.(まだ完全移行という方針
ではないですが)
「数学」第50巻第
2号編集後記
「数学」の記事の項目としては、依頼
記事の論説、企画記事、書評、投稿記事の寄稿、問題と解答、読者の広場、記録、学
界ニュースなどがありますが、いくつかの項目が欠けて出版されるのがほとんどで
す.今号は、前号に欠けていた企画記事、寄稿も入れた編成ができました.
このところ論説5本が続きますが、当分このペースで出し
ていきます.論説については、前々及
び前委員会のやり方を踏襲し、通常のレフェリーと読み易さを主に見る編集レフェリ
ーの2人レフェリー制度により読み易くする努力をしていますが、なかなか難
しい面があります.昨年度の50周年記念特別講演関連の論説が今号掲載分も含めてあ
と3本出版されることになっています.
企画記事は、学会賞関連などの報告
・紹介的記事と、お話
的になっても良い数学的内容の解説記
事があります.解説記事の方もいろいろ可能性がありますが、今の編集委員会から始
めているシリーズがあります.名称として敢えて言えば、「数学と諸科学」というこ
となりますが、一つ一つ関連する分野が違い、特に柱は立てておりませんので、お気
付きにならないかも知れません.今回は「数学とソフトウェア・計算科学」として依
頼した記事が掲載されています.ソフトウェア・計算科学との関連はもちろん、これ
に限ったことではありませんが、活発に動いている部分の一つとして取り上げまし
た.この後、物理学、工学、経済学、医学等との関連記事が続く予定です.他にも、
単発的に研究現況的解説記事も同時に並行して依頼しています.(編集部)
第50巻第3号編集後記
現編集委員会の責任編集作業は平成1
0年6月末で終了し、
委員の異動がありました.任期2年の
常任編集委員中、市村
文男、筒井亨、堤誉志雄、山本博夫、
横川光司が任期満了と
なり、泉正己、海老原円、栗原将人、
後藤泰宏、山本昌宏が
新たに常任編集委員となりました.委
員を終えるにあたって
の弁を何人に語ってもらうことになり
ました。
(略)
い
テれの委員も論説のあり方について言及していますが、読
み易さの問題はそう簡単に解決しそう
もありません.
また、非常任編集委員の今吉洋一、宇
澤達、木上淳、幸崎秀
樹、小高一則、児玉秋雄、野倉嗣紀、
野村隆昭、林実樹広が
任期4年となり退任し、東川和夫、梅
田亨、國府寛司、高瀬
幸一、服部泰直、古島幹雄、米谷文
男、山田裕史、綿谷安男
が新たに加わり、剣持勝衛、小林治、
神保秀一、桝田幹也が
再任されています.(以上敬称略)編
集委員長も再任されま
した.
第50巻の記念事業としては、総目次
号の編集があり、現在
作業は続いていりますが、第50巻第
4号とともに発行の予
定で数学通信第3巻第3号とともに会
員の皆様のお手元にお
届けします.
今夏にはICM98がベ
ルリンで開かれますが、第51巻第2号
で特集を組む予定です.ICM94については、諸般の事情で‘
数学’には記録が残っておりません.
今回はそうしたことが
ないようにしようと考えていますが、
書き手の協力なしには
実現できないのは明らかなことです.
忙しい方々に申し訳あ
りませんが、とお願いをしているとこ
ろです.
最後になりましたが、伊藤清先生の今
年度の京都賞受賞が決
まりました.おめでとうございます.
(編集部)
第50巻第4号編集後記
第50巻第3号編集後記に書きました
ように現編集委員会の責任編集作業
は平成10年6月末で終了し、委員の
異動がありました.任期2年の常任
編集委員委員の交代については既に述
べました.非常任編集委員の今吉洋
一、宇澤達、木上淳、幸崎秀樹、小高
一則、児玉秋雄、野倉嗣紀、野村隆
昭、林実樹広が任期4年となり退任
し、東川和夫、梅田亨、國府寛司、高
瀬幸一、服部泰直、古島幹雄、米谷文
男、山田裕史、綿谷安男が新たに加
わり、剣持勝衛、小林治、神保秀一、
桝田幹也が再任されています.(以
上敬称略)編集委員長も再任されまし
た.
ところで、第50巻の記念事業として
は、臨時号(総目次)の編集があり
、現在作業は最終段階を迎えています
が、今号とともに発行で数学通信第
3巻第3号とともに会員の皆様のお手
元にお届けします.データは今後も
更新し、編集作業はもちろん会員の皆
さんの役に立つ形で維持していく予
定です.
今夏にはICM98がベ
ルリンで開かれましたが、斎藤恭司氏が今号のために
フィールズ賞選考委員の経験を極めて
短期間にまとめてくださました.
さらに、ICM98につ
いては第51巻第1〜2号で連載特集を組む予定です
.
ICM94については、諸般の
事情で‘数学’には記録が残っておりませんで
したので、臨時号に「ICM98 と ICM94 の比較」という記事を掲載し補い
ました.総目次の論説の分類を考える
上で ICM90以後の部門立ての変化を
見ておくのも必要だという事情もあり
ました.
学会賞の方々おめでとうございます.
(編集部)
((予定していたが溢れた分)=>数学通信3−3後書きに含めた)
最近外国出張したとき「日本就航50
周年」を今年3月に迎えた航空会社
の便で往復し機内誌にターニング・ポ
イントを迎えCI(Corporate
Identity)の変更などを行
ったと書いてありました.日本数学会Journal
の表紙も変えるそうです.‘数学’は
表紙の変更の変更は今のところない
見込みですが、委員の川崎氏のノッテ
ッィド・トーラスを‘数学通信’の
ように配したものを臨時号の表紙に使
います.
(削った分)最後になりましたが、日
本数学会賞秋季賞受賞された古田幹
夫さん、日本数学会賞建部賢弘賞受賞
者の方々おめでとうございます.な
お、古田さんご自身には受賞講演を元
にした論説は依頼しませんでした.
第51巻第2号に業績紹介が掲載され
る予定です.
第51巻第1号編集後記
平成11(西暦
1999)年を迎え、雑誌「数学」も第51巻となりました.昨
年、第1〜50巻総目次を発行し区切りを付けましたが、新たな50巻の始め
です.次の小さな区切りは還暦に当た
る第60巻で関孝和の300年祭の年、
大きな区切りは第100巻となりましょう.▼区切りといえば、今後あとが
き中の段落の区切りに‘▼’という記
号を使ってみようと思います.狭い
場所で改行をしないで段落の区切りを
示したいからです.(ある新聞のコ
ラムの真似です.)前号の最後は改行
したかったのですが、場所がありま
せんでした.▼既にお知らせしていま
すように、昨年7月から編集委員会
は下記のような構成になっており、第
51巻を担当しています.次号に掲載
する予定で依頼した、ICM98の報告記事を今号と次号に分けて掲載します
.原稿を印刷所に渡す時点の記事の出
揃い方から、代数・幾何系等を今号
で掲載し、解析系等を次号とすること
にしました.一度なくなったICM特
集ですが ICMのホー
ムページがあっても報告集は役に立つものだと思いま
す.執筆者と査読者のご協力に深く感
謝致します.(編集部)
第51巻第〓号編集後記
前号に引き続き特集‘連載ICM98’を掲載しました.今号で終わるはず
でしたが、残念ながら、Gowers の
Szemeredi の定理に関する部分の業績
紹介記事は間に合いませんでした.次
号以降に掲載予定です.また、
IMU98の報告記事も間に合
いませんでしたので次号以降の掲載となります
.▼‘連載ICM98’
のために写真を何枚か提供して下さった中野實氏には
、今号掲載の1998年
度日本数学会秋季賞授章式、建部賢弘賞授章式の写真
を撮っていただきました.また、
1999年度日本数学会春季賞授章式の写真
もお願いしました.この場を借りてお
礼を申します.▼春季賞を受賞され
た小林俊行さん、おめでとうございま
す.氏の業績紹介記事は第51巻第4
号に掲載予定です.▼次号の第51巻第3号には、‘企業内での仕事・研究
と数学’と題して企画特集を組みま
す.数学科出身者7名が執筆してくれ
ました.企業・研究所で数学を学んだ
経験がどう活かされているか、過去
・現在の仕事・研究テーマを中心とし
て語られます.出版が7月末になる
ので、今年就職活動する学生さんには
参考にならないかもしれませんが、
来年度の方々には参考になりますし、
教官にとっても学生指導に役立つ興
味深いものになるものと思われます.
▼年会時の数学編集委員会から、次
期編集委員長の藤田隆夫氏に委員とし
て加わってもらいました.氏は第30
?-31巻、第
34−35巻の常任編集委員でした.次号が刊行される7月には
、編集委員長も交代し、常任編集委員
も3分の2程が交代することになり
ます.編集委員長が2年毎に規則正し
く交代するようになったのは20年前
の第32巻からです
が、第31巻委員会から第32巻委員会へ移行する際、常任
編集委員は(藤田氏を含め5名が辞め
4名が加わっただけで)3分の1弱
しか交代していなかったのですから、
編集委員長交代に伴う非改選常任委
員数と改選委員数とは完全に逆転して
しまいました.編集委員長を支える
ためには2年目委員が多い方が良いの
か、殆ど総入れ替えに近いのが良い
のか、分かりませんが、委員のいろい
ろな都合で途中交代があった結果で
す.今後これを是正し半数改選程度ま
でにするのか、2年目委員が殆ど残
るようにするのか、総入れ替えの方向
に向かうか、今回の改選でも問題点
があります.▼作業の遅れていた第
1〜50巻総目次の電子体ですが、丸山
文綱氏の手で進められています.著者、巻号、記事分類、キーワードから
引けるような検索エンジン付きのハイ
パーテキストになる予定です.何箇
所か見付かっているデータの訂正も同
時に行います.▼今年度は名簿の改
訂版が出版される年です.年会の際に
理事長から説明がありましたように
、公益法人の設立許可及び指導監督の
基準については近年見直しがあり、
「公益法人の設立許可及び指導監督基
準」(平成8年9月20日閣議決定、平
成9年12月16日改
正)等への適合期限が本年9月に迫っています。適合条件
を考慮するとどうしても定款を変更せ
ざるを得ませんが、年会時の評議会
で定款検討委員会を発足させることが
承認され、新定款が新名簿に掲載さ
れるような日程を組んで検討を開始し
ているようです.やはり名簿に付録
として掲載されている‘数学’投稿規
定についても一部見直しを検討して
います.
第51巻第3号編集後記(全員書いて
くれたときの原稿)
現編集委員会の責任編集作業は平成1
1年6月末で終了し、委員の異動が
ありました.任期2年の常任編集委員
中、志村立矢、今野宏、伊藤秀一、
宮地晶彦、太田琢也、種村秀紀、吉田
朋広、川崎(大でなく立)が任期満
了となり、桔梗宏孝、吉岡朗、田中和
永、田中純一、有木進、今野紀雄、
岩下登志也、河澄響矢、が
新たに常任編集委員となりました.委
員を終えるにあたっての弁を何人か
に語ってもらうことになりました。
(略)
委員のあり方や論説のあり方について
言及していますが、読み易さの問題
はそう簡単に解決しそうもありませ
ん.▼また、非常任編集委員の佐藤圓
治、長尾壽夫、成川公昭、松澤淳一が
二期4年となり退任し、磯貝英一、
佐竹郁夫、館岡淳、深貝暢良が新たに
加わり、佐藤栄一、金子昌信、寺本
恵昭、大鍛冶隆司が再任されていま
す.現編集委員長は退任し、前にも書
きましたが藤田隆夫に代わりました.
(以上敬称略)
第51巻第3号編集後記
前号で予告致しましたように、‘企
業内での仕事・研究と数学’と題し
て企画特集を組みました.執筆して下
さった数学科出身者7名の方々に感
謝致しております.この中には原稿執
筆中に華麗なる変身を遂げられた方
もいらっしゃり読み物として興味深い
ものになったと思われます.査読者
の方々にも感謝します.▼現編集委員
会の責任編集作業は平成11年6月末
で終了し、委員の異動がありました.
任期2年の常任編集委員中、伊藤秀
一、太田琢也、川崎(大でなく立)徹
郎、今野宏、志村立矢、種村秀紀、
宮地晶彦、吉田朋広が任期満了とな
り、有木進、岩下登志也、河澄響矢、
桔梗宏孝、今野紀雄、田中和永、田中
純一、吉岡朗、が新たに常任編集委
員となりました.(敬称略)昨年と同
様、委員を終えるにあたっての弁を
何人かに語ってもらうことになりまし
た.
(略)
現編集委員長に関する感想等編集部
内のことがいくつか載ってしまい、
読み苦しい点もあろうかと思います
が、委員のあり方や論説のあり方につ
いていろいろな意見があることをお分
かりいただけたかと思います.▼常
任編集委員ばかりでなく、非常任編集
委員の佐藤圓治、長尾壽夫、成川公
昭、松澤淳一が二期4年となり退任
し、磯貝英一、佐竹郁夫、館岡淳、深
貝暢良が新たに加わり、佐藤栄一、金
子昌信、寺本恵昭、大鍛冶隆司が再
任されました.非改選常任編集委員5
名、非改選非常任編集委員17名とと
もに、藤田隆夫新編集委員長の下での
‘数学’編集部の活動は既に始まっ
ています(以上敬称略).現編集委員
長は退任し、‘数学’編集委員会規
定により、残務処理・引き継ぎのため
12月まで委員として編集部に残りま
す.▼‘あとがき’を書くのもこれで
最後になりますので、7月初めに行
われた拡大理事会で申し上げたことを
いくつか書き残しておきたいと思い
ます.▼論説の読み易さの問題につい
ては、前々及び前委員会のやり方を
踏襲し、通常のレフェリーと読み易さ
を主に見る編集レフェリーの2人レ
フェリー制度により読み易くする努力
をしていますが、そう簡単に解決し
そうもありません.「オーバーにいえ
ば,『論説』は専門家が,研究用と
しては『くだらん』といって,紙屑箱
にいれてしまう位がちょうど,いい
のではないですか.そうすれば,数千
マイナス数十人の数学会会員はかな
り読んでくれると思います.」という
ようなご意見を頂いたこともありま
すが、学術的価値と格調の高さを維持
しつつ、さらに一層読み易くする努
力を今後も編集部は模索することにな
ります.執筆者の方々のご協力をお
願い致します.▼‘数学’掲載の記事
の責任はもちろん執筆者にあります
が、掲載を許可した編集委員会、特に
編集責任者(編集委員長)には相当
の責任があるものと認識していました
が、訂正可能なこともあれば表立っ
て訂正できないこともあり、やはり難
しいと感じました.一部関係者には
申し訳ないことをしたと思っておりま
す.▼昨年の拡大理事会で‘数学’
の目次を学術情報センター雑誌目次速
報に載せておくのはどうか検討する
よう要請されましたが、学情方式の電
子データを作成しなくてはならず、
当面おこなわないこととしています.
昨年度‘総目次’を刊行し、検索機
能を備えたその電子体が遅れています
が、そろそろ完成するものと思いま
す.それがその代替物となれるでしょ
う.
・掲載ルール:
&
nbsp; 秋季学会賞の論説と業績紹介2号掲載、
&
nbsp; 学界ニュース(京都大学数理解析研究所)2号掲載、
春季学会賞の論説と業績紹介4号掲載、< o:p>
&
nbsp; 学界ニュース(研究集会)4号掲載、
&
nbsp; 建部賞受賞者紹介???
&
nbsp; 関孝和賞受賞者紹介???
・総目次のこと
1-20 は 2段30頁、著者索
引3段で4頁
21-30 は3段で14頁
31-40 は3段で12頁
41-50 を3段で16頁と予想
し
著者索引
すべて3段だと70=
20+14+12+16+4+6頁強
事項2段、著者索引3段だと103=30+21+18+24+4+6頁強
「数学」の重さは197-200グラム、学術図書であるとして4号と一緒に送るとき25円の2
倍の50円余計にかかる.5000人分で25万円余計にかかる.
書評を2段組にすると多少余裕がでる
との返事.25*44の2段、44*38の1段.後日2段組は2種類で、
25*44
は企画の場合、25*51が過去の書評の場合とのこと.
修士論文・博士論文一覧は小松委員長
時代の35-3に出ている(実質荻上委員長になっている).冒頭部
分の文章は藤原正彦委員による、というのが水谷さんの記憶.(藤原先生に確かめる
と、あれは彼の置き土産で、前書きは一部修正等はあるものの骨子は変わらないでい
る、とのこと)